EBIT、EBITDAに向き合おう。苦手意識をなくそう。
みなさん、こんにちは!
ここ数回今勉強中のCIAの内容に就いて纏めていたのですが、内容に奥行きがなく、
このままこんな感じで続けていたら当ブログの魅力も落ちていってしまうのではないかと危惧した今日この頃です笑
今回は長年の皆さんの疑問、解決します!ってことで、
勉強会でも質問が多いEBIT、EBITDAについて高校生でもわかるように、社会人は一回読んだだけで一生忘れないように、説明していきたいと思います!
まず、EBITから。
カタカナ的にはイービットと読みますね。
そもそも、なぜEBIT(派生したEBITDA含め)に嫌悪感、苦手意識を持つ人が多いのでしょうか?
英語だから?
いやいや、EBITは利息、税金控除前利益というれっきとした日本語名がありますよ。
では、なぜでしょう。
なぜ、売上総利益、営業利益程の市民権が得られないのでしょうか。
そう。
答えは簡単で、PLの勘定に出てこないからですよね。
PLには売上高、売上総利益、営業利益、経常利益、税前利益、税後利益という勘定があります。
これらのうち1つは収益、5つは利益なのですが、この話は別途いたしましょう笑
この中に利息、税金控除前利益なんて出てこないんです。
PLに出てこないのに、忘れたころにひょっこりと出てきて、存在意義すらわからない英語の羅列のEBITに人は悩まされるのです。
では、EBITが何を表しているのかから見ていきましょう。
前提として、これはBS勘定でもなく、キャッシュも関係ないので、「会計というハコニワの中で一つのルールによって算出された幻の数値」ということを確認しておきましょう。
EはEarning、税後利益です。
BはBefore、~の前のという意味なので、IとTの前のEarningと言うことですね。
IはInterest、受取利息、支払い利息ですね。PLだと営業外損益
TはTax、法人税ですね。ちなみにPL上の税引き前利益に税率を掛けても本来払う税金にはなりません。財務会計と税務会計は違うから。この点も非常に面白い論点です。また今度ね笑
ということなので、法人税と受取/支払い利息と考慮する前の利益ということ。だから、利息、税金控除前利益です。
例えば、売上高1000、売上総利益100、営業利益30、受取利息5、支払利息3、特別損失4の会社があった場合、
経常利益は30+5▲3で32ですね。
税前利益は32▲4で28ですね。(課税所得も28とする)
法人税率を仮に25%とした場合法人税は7なので、税後利益は21です。
この場合、EBITは21からスタートして税金、受取-支払い利息をなかったことにするのです。
なので、この場合は21+7+3-5=26ですね。
引いた税金7を足し戻す。
引いた支払い利息3を足し戻す、足した受取利息5を引き戻す。と言うことです。
ここで注意したいのが決してPLを税後利益から上に遡っているわけではないということですね。
もし、そうするのであれば、まずは税金を足し戻して税前利益にする。次に特別損益をなかったことにして、経常利益にする。
そこから営業外損益(まさに今議論している受取利息や支払利息)をなかったことにして、営業利益にする。って感じですよね。
EBITは特別損益の控除、それによって導き出される経常利益は無視してますね。
なぜでしょう。この辺の理由もしっかり説明しますのでご心配なく。
とりあえず、ここまででEBITは何なのか、どうやって算出するのかは分かっていただけたと思います。
では、次回はなぜ、EBITなんかいう指標があるのか、その理由・背景についてお話します。
とても奥深く、ドラマを感じる分野なので時間をかけてしっかりと説明します。
EBIT・EBITDAに関して今後数回投稿を続けます。
全て終わった時には確実にEBIT・EBITDAのトリコになっているはず!
では!!!
(やっぱCPAの方が断然たのしいわ~w)