比較するということの本当の意味は?
みなさん、こんにちは!
前回からEBIT、EBITDAへの苦手意識をなくそう!ということで話をさせて頂いております。
税後利益から法人税と受取/支払い利息を控除(無かったことにする)するということでしたね。
では、なぜ「なかったことにする」つまり、「それらの数値がどれだけ大きくとも無視して良い」ということになるのでしょうか?
どういったときにそれらの数値が不要、それらの数値が邪魔となるのでしょうか。
理由はシンプル、且つ複数あるのですが、いきなり答えを求める前に考えてみましょう。
そもそも財務指標は何のためにあるのでしたっけ。
財務指標とはBS、PL、CFSの中の数値を組み合わせたりして算出する指標でしたね。
有名なところで営業利益率、売上高税後利益率(これはPLの世界)、流動比率、財務レバレッジ(これはBSの世界)、ROA、ROE、ROIC(これはPLとBSのハイブリッド)とかがありますね。
財務指標に就いては当ブログでもポケモン600族、バンドのチューニングの400Hz、ブルゾンちえみの35億の例で説明を致しました。
財務指標は比較することで初めて意味を持つのでしたね。
これは財務指標に限らず、この世の数字は比較することで初めて大小がわかる、相対化出来るという話でした。
では、比較するってどういうことでしょう。
比較するということは比べるポイントがあるはずですよね。
ここが大事なのですが、比較する際は比べるポイント以外は同じじゃなきゃいけないのです。
わかりますか?
例えば、走る速さを比べる時、その距離はもちろんのこと、風速、風向等の環境は揃えますよね。
ものの割れやすさを比べるときは落とす高さ、速さ、地面の素材等、揃えますよね。
ここがポイントです。
高3で受験勉強をしていた時に考えていたこんなことを思い出しました。英語の勉強の時。
Sameは同じ、全く同じ。
Look like/Similarは似ている。似ているということは違うところがある。その違うところに注目せよ。
Compareは比べる、比較するから違いに注目しがちだが、比較ポイント以外の全ての条件は同じである。
割と脱線しましたが、お伝えしたかったのは、財務指標を比較する上で、本当に比較したいポイント以外の条件は揃えなければいけないということです。
EBIT、そしてEBITDAを用いて種明かしをしていきましょう。
と、ワクワクしたところで今日はここまで!
国によって有利、不利がある要素は排除した方が本当の実力が分かりますよね??
では!次回をお楽しみに!