会計素人がUSCPAになって感じたこと。

学生時代意識低め、英語普通、営業一本で会計素人のサラリーマンがひょんなことからUSCPAの受験を決意。1年半で合格しましたが、学習を通じて感じたことを誰でもわかるように、平易な言葉で書き残したいと思います。というのは後付けで本当は自分の為の備忘録(笑)

国によって有利/不利があるなら無視してしまえ。それがFairな比較であろう。

みなさん、こんにちは!

 

ワシントン州公認会計士の藤原育也です!

 

早速、EBIT,EBITDAの存在意義、明らかにしていきましょう!

 

◎国によって異なる金利、税率を無視して比較することが出来る。

例えばAという会社のPAT(Profit After Tax/税後利益)が40、BのPATが50だったとします。

共に売上高は1,000だったとします。

売上高税後利益率はA:4%、B:5%。Bの方がよさそうですね。

ただ、Aは法人税率60%の国所在、Bは同0%のTax Heaven国に所在だったらどうでしょう。

PBT(Profit Before Tax/税前利益)はAは100、Bは50と言うことになりますね。

所在国の税率の違いによって歪められる要素を本当の実力というのか?という考え方です。

金利も同じ考え方です。

国によって、利率が高いところ、低いところありますよね。

利率、法人税率は一会社にとっては、外部要因、コントロール不能、Uncontrollableなので、その部分は無視しましょうということですね。

 

じゃあ、営業外損益を考慮する前の営業利益と似てますね!と言われます。

いい点に気づきました。

似ているのです。

良くある説明HPでは営業利益≒EBITとも書かれています。

ただ、前回話しましたが、似ているということは違う点があるのです笑

 

EBITは税後利益から法人税と受取/支払い利息を戻すだけなので、特別損益や利息以外の営業外損益は考慮されます。(なかったことにはしてもらえません)

一方で営業利益はPLを上から考えるだけですね、当然自分より下にある営業外損益特別損益は考慮されません。

 

ただ、この営業外損益(利息関連以外)と特別損益は本業の実力を図る上であんまり重要ではないので、営業利益≒EBITとしても大勢に影響がないということです。

 

ちなみに利息以外の営業外損益ってなんでしょう?

収益は有価証券売却損益、受取配当金とか。費用は難しいところで繰延資産の償却費とかですね。

 

グローバル化した昨今、国を跨いだ企業の比較するケースが非常に多くなります。

フランス、日本、イギリス、ケイマン諸島に登記されている企業を比べましょうってなったときにPATだけ見るんだと、

その国の税率によって、結果が歪んでしまうのは良くないですよね。

 

ちなみにそれぞれの国の実効税率は32%、30%、19%、0%です。

本当の稼ぐ力を見るには国によって変わる税金は無視した方が良いということです。

同様に、利息も。

 

今回はこの辺にいたしましょう。

 

次回はもう一つ、金利を無視した方が良いケースを紹介致します!

 

では!