お前さんの借金、俺が返したる。だから支払い利息は無視して評価したる。
みなさん、こんにちは!
早速、EBITが使われるケース、二つ目見ていきましょう!
◎買収後、借金は俺が返したる!って場合は支払利息は考えない方が良い
EBITやEBITDAはPLの勘定には出てこないから分かりづらいという話を致しました。
では、どういうシーンに出てくるかと言うと、、、、割と会社のValuationのところで出てくるんですね。
Valuationとは価値評価ということです。
M&A(Merger and Acquisition)を検討している場合、買収先の会社の価値はいくらかという話です。
会社ってお店みたいにこの会社は○○円みたいに値札が付いてないですよね。
会社の値段ってどうやって決めるんでしょう、、、、ってこの辺の話はまためちゃ奥深いので、別途語りましょう笑
ってことで、会社の価値を測るときに平等性が求められるので、EBITを使ったりします。
あとはEV/EBITDA(この辺はかなりマニアックなので、Valuationのところで語ります)のようにBS勘定(厳密にはBS勘定じゃないけど笑)を分子に置いたときの分母にも登場したりします。
「?」ってなった人は正常です。今回は「イービッダー分のイーブイ」は忘れてください笑
まわりくどい話をしましたが、以下具体例です。
Aという会社がBと言う会社を買収しようとしています。
買収対象となっているBという会社は営業利益100、支払利息60、有価証券売却益10、経常利益と税前利益は50、税後利益35だったとします。
今回は国内企業の買収ということで、法人税の入れる入れないは無視しましょう。
この時に、Aが「Bを買収したら借金全部返したる!」という意気込みだったらどうでしょう。
というか、そういうケースは結構多いんですよ。
だって、Cashが潤沢にあれば、銀行からお金借りないですよね。
お金を借りるのにもコストがかかります。銀行から借りたら利息、社債も利息、Equity Financeであっても配当金とかを出さなきゃダメですね。
この辺はWACCの話にもつながります。ここも激しく奥深いのでまたの機会に笑
ということで、自分がCash Richで買収先の企業が銀行借り入れをしている場合、買収後すぐに返してあげるということが多いのです。
こういった場合、買収先の企業の収益性は支払利息は無視した方がいいですよね。
今回はEBITは35+15+60で110と言うことになりますね。
このように、買収後は支払利息考えなくていいよ!って場合はEBIT使えますよね。
すいません、色々書きすぎたんですが、
シンプルに一つ目の理由が普遍的にしっくりくるのかなぁと思います。
本当に見極めたい、比較したいポイント以外は条件を揃える、そのために前提条件をぶれる要素を持つものは排除して考えるということですね。
では!
次回はこの流れでEBITDA、見ていきましょう!
ついてきて〜笑