会計素人がUSCPAになって感じたこと。

学生時代意識低め、英語普通、営業一本で会計素人のサラリーマンがひょんなことからUSCPAの受験を決意。1年半で合格しましたが、学習を通じて感じたことを誰でもわかるように、平易な言葉で書き残したいと思います。というのは後付けで本当は自分の為の備忘録(笑)

そもそも財務会計の根底にある考え方とは? 繰延税金資産 完全理解への道 part.3

みなさん、こんばんは!

ワシントン州公認会計士の藤原育也です!

 

さっそく、税金の話、考えていきましょう!

 

「利益とは会計というハコニワの中で決められたルールによって算出された幻の数字に過ぎない」

 

時代が変われば、会計ルールは異なるし、今現在でも国によって会計ルールは違いますよね。

全く同じ経済活動をしていても、日本のルール、アメリカのルール、ヨーロッパのルールが違うので違う利益になってしまうのです。

 

では、どのようなことに気をつけて会計ルールは作られているのでしょうか?

ステークホルダーにその会社の状況を正しく伝えるため、ですよね。

その為に大切な考え方が保守主義であったり、「見積もり」であったりしましたよね。

 

保守主義について理解を深めたい方はこちらをお読みください。

 

あと、会計報告は過去の実績の報告と思われがちですが、それは完全なる間違いで、不確定な将来に関する見積もりを多分に含んでいます。

裁判で負ける可能性高いから、PLマイナスしとこ、とか、この会社潰れて売掛金回収できなさそうだからPLマイナスしとこ、とか。

こういった将来のことを予想することを見積もりと言いますし、この二つの例って保守主義そのものですよね。

 

ここまでお話ししましたが、財務会計の目的は「関係者に正しく、会社の置かれている状況をお伝えする。基本的には保守主義(分かりやすくいうとネガティブ)で、悪い方悪い方へ考える」と理解できますね。

ネガティブ思考というのは、出来るだけ費用を大きくする(利益を小さくする)と言うことですね。

 

関係者にぬか喜びさせないということです。

 

テストの手ごたえあっても「満点だと思う」なんて言わずに「まぁまぁ、8割行けばいいかな」と低めにいう、あの感じです。

 

では、税金を算出する為の税務会計の目的、というか根底にある考え方って何でしょうか?

 

根底にある考え方が異なるので、ルールが違うのです。

これはUS-GAAP(米国会計基準)とIFRS(国際会計基準)が異なるのも同じことです。根底にある考え方が違うから、明文化されたルールが変わってくるのです。

 

ここが大事です。

 

財務会計税務会計は異なります。

具体的に言うと、財務会計に於ける「税引前利益」と税務会計に於ける「課税所得」は異なります。

 

計算のルールが異なるから、数値が変わる。

根底にある考え方(目的)が異なるから、計算のルールが異なる。

 

じゃあ、根底にある考え方をしっかりと理解することが大切ですね。

 

次回以降、税務会計の根底にある考え方に就いて一緒に考えていきましょう!

 

大丈夫です。

 

絶対に理解できますから。

 

では!!!

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国税局は税金をいっぱい取りたいですよね?課税所得が少なくなると嫌ですよね?