会計素人がUSCPAになって感じたこと。

学生時代意識低め、英語普通、営業一本で会計素人のサラリーマンがひょんなことからUSCPAの受験を決意。1年半で合格しましたが、学習を通じて感じたことを誰でもわかるように、平易な言葉で書き残したいと思います。というのは後付けで本当は自分の為の備忘録(笑)

いくらでも課税所得を減らせる世界があったら!? 繰延税金資産 完全理解への道 part.5

皆さん、こんにちは!

ワシントン州公認会計士の藤原育也です!

 

税務会計のお話し続けていきましょう。

 

BS、PL等を作るときに適用する財務会計保守主義に基づいて、出来るだけ利益を少なく見せるというのはそろそろミミタコだと思います。

 

では、もし税金の徴収額もその保守主義的な考え方に基づいて算出されるとしたら、会社(経営者)はどうするでしょうか?

 

こういうことをしたくなるんです↓

例えば、ある顧客に1億円のものを販売し、売掛金は1億円ある。それを90%位回収できないと見込んで、9,000万円を貸倒引当金繰入として費用化する。

するとどうでしょう、費用が増えた分、利益は減って、支払う税金を減らすことが出来ました。

税率は30%だとすると、2,700万円節税できるわけです。

もう少し詳しくいうと、課税所得が2億円の場合、6,000万円の税金は発生しますが、9,000万円費用化することで課税所得は1億1,000万円となり、税金は3,300万円となります。

 

6,000万円-3,300万円=2,700万円が浮くということになります。

 

その他にもこんな例も考えられます。

1億円の固定資産を購入しました。(残存価値を0円として)10年間で定額償却する場合は毎年1,000万円を減価償却費として費用化できますね。

ただ、初年度に出来るだけ多く償却する方法を選択して、仮に初年度に3,000万円償却できた場合、こちらも(3,000-1,000)×30%=600万円税金をはらわなくて済むということになります。

 

もっというと、社内のメンバーで飲み食いしまくって、それも費用化して、税金の金額(厳密にいうと税金を算出する元の金額)を減らせるのであれば、使いまくりますよね。

 

でも、そんなこと許されるのでしょうか?

経営者の恣意性によって徴収する税額がかわるなんてこと許されるのでしょうか?

 

その答えは、次回!

 

では!

 

 

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MTG(マジックザギャザリング)の徴税関連カードたちw どの世界でも税金は厄介です。