CCCを理解しよう!と、その前に仕訳のロマンを感じよう。
皆さん、こんにちは!藤原育也です。
最近更新頻度悪くなっており、恐縮です。
色々忙しいというのは方便でして、ブログ初めて3カ月、ちょっとモチベーションを保つのが難しくなってきましたw
普通こういったことはブログ上では書かず、頑張っていくんでしょうけども。。w
今日はCCCに就いてお話したいと思います!
CCCと聞いて、何を思い出しますか?
まぁ、対して何も思いつきませんよね。
私は2009年の就職活動の頃、軸もなくフラフラしていたら、CCCという会社にたどり着きました。
カルチュア・コンビニエンス・クラブですね。TSUTAYAのTポイントとかやっているところ。ここはCCC。
今日はそうじゃなくて、会計の世界でのCCCです。
Cash Conversion Cycleの略で、「一連の営業活動に於いて、現金を失ってから(普通は増えた状態で)現金が戻ってくるまでに期間」を指します。
では、一連の営業活動って何でしょう。
ここでは、事業投資や財テクなのではなく、一般にモノを仕入れ、在庫し、販売するという物流商売を考えます。
今回はまず、CCCの内容に入る前に、一連の営業活動に於ける仕訳を復習してみましょう。
まず、何しましょうか。
そうですよね、販売するモノがないと始まりませんので、モノを仕入れましょう。
例えば、70円のモノを仕入れたとすると、仕入れ時点で(Dr)Inventory 70(Cr)Account Payable 70の仕訳を切ります。
Inventory(在庫)が会社の持ち物リストたるBSの左側(Asset)に加えられます。同時の同価値のものを手放すのですが、
現金で即支払うのではなく、一般的な信用取引で考えて、Account Payable(買掛金)を立てます。
前、ここでも書きましたが、負債は将来現金を失う足枷ですから、A/PがBSの右上に追加されますね。
そんで、仕訳的には次は販売です。
仕入値より高く売らなきゃいけないのは感覚的にわかると思うので、100円で売りましょう。
(Dr)Account Receivable 100 (Cr)Sales Revenue 100 これは売った方の仕訳ですね。100円の売上が立つ、その100円はどのように入金されるかというと、Account Receivable(売掛金)という形で、BSの右側の資産に追加されますね。
A/Rはまさに将来的な現金との引換券ですから、代表的な資産です。
販売で注意しなきゃいけないのは、販売したことだけ考えてちゃダメだということです。
仕入れたモノを販売したということは、失ったモノ、即ち販売したもののことも考えなきゃダメです。
失ったものは?まさに、70円で仕入れた在庫ですよね。なので、本来BSの左にある在庫がなくなるんだから、右に書けばよくて、、
(Dr)?????? 70(Cr)Inventory 70 となりますね。
左側は何でしょう。
これは、販売した商品の原価ということなので、文字通り、売上原価ですね。
なので、Cost Of Goods SoldでCOGSで70と置きましょう。
(Dr)COGS 70 (Cr)Inventory 70
ですね。
つまり、70で仕入れたものを100で販売した時の仕訳は
(Dr)Account Receivable 100 (Cr)Sales Revenue 100
(Dr)COGS 70 (Cr)Inventory 70
の二つが必要になります。
よし!これで仕入れたものを販売できた!安心じゃ!
と言いたいところですが、会計としては△。
実ビジネスでは0点です!(泣)
なぜでしょう?
それは、現金をしはらってもいないし、回収してもいないからです。
A/Pは期限内に現金で支払わなければいけないし
A/Rは期限内にを回収しなければいけません、
なので、Inventoryと引き換えに生まれたA/Pは期限内に
(Dr)A/P 70 (Cr)Cash 70
として、現金と引き換えないといけません。まさに負債の定義通り。
売上として頂いた100もA/Rのままだとあまり意味がないので、しっかり期限内に回収しましょう。
(Dr)Cash 100 (Cr)A/R 100ですね。
一回纏めると。
【①仕入】
(Dr)Inventory 70(Cr)Account Payable 70
【②仕入れ代金支払い】
(Dr)A/P 70 (Cr)Cash 70
【③販売】
(Dr)Account Receivable 100 (Cr)Sales Revenue 100
(Dr)COGS 70 (Cr)Inventory 70
【④販売代金回収】
(Dr)Cash 100 (Cr)A/R 100
順番的に考えると。①⇒②、③⇒④は絶対ですが、②と③の順番は前後する可能性はゼロではないですよね。
仕訳ってださいし、地味だし、面倒くさいし、、、って感じで、、、
Accounting!(キリッ)とかFinance(キラン!)とかと比べるとつまらなく感じガチですが、実は全ての礎が仕訳なんですよね。
だって、上の一連の仕訳をまとめたら、BSとPLが出来るんだもの。
つまり、仕訳はBS、PLを作るためのものです。
なので、極論、財務諸表を「読む」だけが目的の人には必要のない知識ともいえます。が、やっぱり知ってた方がいろんなことが繋がるし、いいと思います。
もう少し突っ込むと、上記の仕訳でBS項目は
Inventory、A/P、Cash、A/Rの4つ
PL項目はSales Revenue、COGSですね。
数字を相殺していくと、①Inventoryは消えますね。②A/Pも消える。③Cashは100と70で相殺されて、BSの左側にCash30が出てきます。④のA/Rもしっかり回収しているので相殺。
PL項目はS/R(売上高)100とCOGS(売上原価)70ですね。
この会社は売上高100、売上原価70、当期利益30。全部現金で回収済み。ということになります。
仕訳が出来ると財務諸表が作れるんです。
これが分かってれば、仕訳にもロマンを感じられます。
言うまでもなく当然のことですが、敢えて言おう!
私も10年前の簿記3級の学習の時、このことを知っていればよかったな~笑
では、次回CCCの本質に入っていこうと思います!
CCCは上記①~④の時間軸が重要になってきます!
では!