会計素人がUSCPAになって感じたこと。

学生時代意識低め、英語普通、営業一本で会計素人のサラリーマンがひょんなことからUSCPAの受験を決意。1年半で合格しましたが、学習を通じて感じたことを誰でもわかるように、平易な言葉で書き残したいと思います。というのは後付けで本当は自分の為の備忘録(笑)

最初から諦めとくの、踏み倒される金額を。保守主義は揺るがない。

皆さん、こんばんは!藤原育也です。

 

前回は会計上の利益に恣意性が入る例として貸倒引当金について、アプローチ致しました。

 

今回は具体的に費用をどのように決めていくかについてお話し致します。

 

信用取引、すなわちモノは渡してるけどまだ、お金が振り込まれていない状態。そして、それが支払いぶりの悪いお客さんに物を売った場合というのは、感覚的には「誰からも金を借りては返さず友人から避けられている人がいます。その人から来月返すから1万円を貸してくれと言われ、事情もあり、断れず1万円を貸しました。」その時の気持ちです。

 

その友人が信頼に足り、しっかりと返してくれる確信があるのであれば、来月に全額帰ってくると踏みますよね。まともな大人なら、利子を少しは付けてくれるかもしれません。


ただ、その友人に金を貸したことがある友人10人に聞いて5人が「あいつは返さない」と答えたら、感覚的に5,000円は捨てたもんと諦める、この感じです。
10人に聞いて、9人が「あいつに踏み倒された」と答えたら、もはや9,000円分は気持ち的に諦める、この感覚です。


つまり、100万円を数ヵ月後振り込まれる約束をしていても、1%の確率で倒産(お金が振り込まれない)するのであれば、1%分の1万円は諦めたことにして、費用処理しましょうということです。


感覚的にわかってもらったら、少し会計的な話しをしましょう。

 

今まで数ヵ月後でいいよ!といっているお金といっているのはBS勘定で言うと、売掛金(英語だとAccount Receivable)ですよね。
逆に自社がサプライヤーから数ヵ月後でいいよ!と言われて支払っていないものは買掛金(Account Payable)です。


ものを販売したときは(Dr)売掛金(Cr)売上という仕分けをきります。実は同時に(Dr)売上原価(Cr)棚卸資産という仕訳もきるんですが、今回は置いときます。


見ていただければわかりますが、売掛金という資産をGetした時点で売上って立っちゃうんですね。PL上に売上を認識できるんです。


全額振り込まれる保障もないのに。保守的いハードルを下げていきたい会計のルール的にはこれってまずいんです。取らぬ狸の皮算用的なことは非常に由々しいのです。


だって、もし100万円全額踏み倒されちゃったら、売上全額キャンセルしなきゃいけないですから。だから、頑張って踏み倒される確率を計算して、一部は最初から諦めておくということです。

 

何度も同じことを話している感じも否めないですが、同じことを何度も何度も考えることって大事ですよね。

 

この恣意性がのちに学ぶ税法とかと繋がってきます。

 

では、今日はここまで!!