会計素人がUSCPAになって感じたこと。

学生時代意識低め、英語普通、営業一本で会計素人のサラリーマンがひょんなことからUSCPAの受験を決意。1年半で合格しましたが、学習を通じて感じたことを誰でもわかるように、平易な言葉で書き残したいと思います。というのは後付けで本当は自分の為の備忘録(笑)

ビックリさせない。ハードルを下げる。Bad news first!

皆さま、明けましておめでとうございます!藤原育也です。

 

今年も、宜しくお願い致します。

 

前回は、利益とキャッシュの違いを説明する過程で、少し「保守主義」の話を深掘りしたんでした。

 

ただ、元々の議論は利益は意見、キャッシュは事実という話。利益を作る過程では、一部財務諸表を作成する人(すなわち経営者)に裁量を委ねられている部分があり、そこが主観、恣意性が入り、意見と言われる所以だということです。

 

そうでした。会計のルールは一部を会社(経営者)に自分で判断していいよという分野を設けているという話でした。そこから債権回収が出来ないケースもあるよねという話、そしてそこから保守主義の考え方について話していたのでした。

 

ポイントは「見積もり」と「Bad News」です。将来に悪いことが起きそうなときは「ハードルを下げて」且つ「ビックリさせない」様に、悪いニュースを小出しにするということです。

 

これは僕らの日常生活の感情も同じなので、簡単に理解できると思います。実は会計のルールもおんなじなのですよ。なぜなら、会計のルールに則って計算した財務諸表を見るのは人間だからです。

 

見るのが人間だから、突然悪いこと(PL的に言えば、売り上げの激減、費用の急増等)が起きるとびっくりしちゃうんです。びっくりさせちゃうと通常より多くの説明、根拠が必要になります。

 

だから、Bad Newsは小出しにするんです。では、会計の世界では具体的にどのようなBad Newsを小出しにすべきでしょうか?ここでやっと、かなり前の方に話した信用取引の話が出てきます。

 

モノを売って、支払いは来月末です!という状況、売った側としてはどんな気持ちになりますか?まぁ、売った相手によりますよね。そもそも、会社対会社の商売で当然の様に行われている信用取引、これってお金を貸してあげている
お金を貸してあげているのと同じですよね。

 

だって、物を渡して本来であれば、その時点で対価(お金)をもらうべきなのに、数ヵ月後でいいよ!って言ってるんだもの。

 

そうなると、その数ヵ月後にちゃんと振り込んでくれるかが焦点になるのは自明ですね。

 

まず本筋から話すと、信用取引をすることによって、物は既に渡しているが、お金は振り込まれていないという状況が発生します。それが振り込まれなかったら、困っちゃいますよね。


会計の世界はBad News First。悪い情報は早めに出して、保守的にいくんでしたね。

 

100万円のものを渡して、支払いは翌月末でいいよと言いました。ただ、振り込まずに逃げられる可能性も少しはある、、、


といった場合、どうしましょうか。

 

ここが難しいところですよね。

 

正解は「倒産する確率(お金は支払われない確率)を頑張って計算して、振り込まれる予定の金額に掛けたりして、想定されるパクられる金額を最初から諦めとく」です。

 

予想通り脱線、蛇行しまくりながら進んでいます。

 

ただ、会計を楽しく理解するためには意味のある論点だと思うので、焦らず頑張りましょう!

 

次回は貸倒引当金をどのように決めていくかについてお話しさせて頂きます!

 

では!!