会計素人がUSCPAになって感じたこと。

学生時代意識低め、英語普通、営業一本で会計素人のサラリーマンがひょんなことからUSCPAの受験を決意。1年半で合格しましたが、学習を通じて感じたことを誰でもわかるように、平易な言葉で書き残したいと思います。というのは後付けで本当は自分の為の備忘録(笑)

財務諸表がボロボロだと、間違いを見抜けないリスクは増えちゃうってはなし

みなさん、こんにちは!ワシントン州公認会計士の藤原育也です!

 

前回は監査リスクをControllable、Uncontrollableの二項に因数分解し、Controllableな方を監査人自身が無能で間違いを見抜けないリスク、Detection Risk(発見リスク)という、ということまでお話し致しました。

 

今回は監査人にとってUncontrollableなリスクについてみていきたいと思います。

 

こちらは少し複雑なのですが、一旦シンプルに考えましょう。

監査している財務諸表がボロボロ(間違いだらけ)であれば、監査リスクは上がりますよね。

落とし穴だらけなんです。

 

 

なので、一元的には監査対象の財務諸表のQualityが低いこと、これは監査リスクに直結しますね。

 

まさにこの財務諸表のQualityは監査人にとってUncontrollableですね。

 

監査の話になって、敢えて明言はしなかったのですが、

財務諸表を作るのは会社(経営者)の仕事、

その財務諸表にアドバイス、助言を与え、最終的に意見(○、△、×、ノーコメント)を表明するのが監査法人(監査人)の仕事です。

 

上記を踏まえて、財務諸表のQualityは監査人にとってUncontrollableであることが分かります。

 

では、どのような形で財務諸表のQualityは下がってしまうのか。

ここは難しいので解答から申し上げます。

まず、一つ目は監査人に指摘される前に自社で気づいて修正できないのかという話です。

要は、社内で何か間違った手続きや入力が行われたとき、それがそのままFinalの財務諸表に反映されるのではなく、

上司であったり、コーポレート部門であったり、経営陣であったり、様々なレイヤーでのチェックで正されないのかと言うことです。

 

この、社内でのチェック機能のことを内部統制、英語ではInternal Controlと言います。

つまり、対象の会社自体の内部統制がボロボロであれば、それに伴い財務諸表がボロボロである可能性が上がり、結果的に監査リスクが高まるということになります。

この対象会社の内部統制がボロボロであるリスクのことをInternal Control Risk(内部統制リスク)と言います。

 

内部統制は監査を学ぶにあたり、非常に重要なテーマです。

どのようにすれば内部統制が徹底されるのか、どういった理由で内部統制が破られるのか等を徹底的に学習します。

まさに次のTopicがInternal Controlであります。

 

監査対象の企業の内部統制が十分に機能しておらず、対象企業内部で誤りを発見し、是正出来ないリスクをInternal Control Riskと言います。

監査人にとってUncontrollableなリスクのうちの一つです。

 

ここまでで、Audit Risk=????? Risk × Internal Control Risk(対象会社の内部統制がクソで自社で間違いを発見修正できないリスク) × Detection Risk(監査人がクソで間違いを発見できないリスク)

と整理出来ました。

 

では、次回最後の????? Riskについて考えていきましょう。

ヒント:実際の監査の実務は勘定ごとにひとつずつ進めていきます。

間違いが起こりやすい勘定、、、起こりにくい勘定、、、

ごまかしたくなる勘定、、、、等がありますね。。

 

では!!次回お楽しみに!!