会計素人がUSCPAになって感じたこと。

学生時代意識低め、英語普通、営業一本で会計素人のサラリーマンがひょんなことからUSCPAの受験を決意。1年半で合格しましたが、学習を通じて感じたことを誰でもわかるように、平易な言葉で書き残したいと思います。というのは後付けで本当は自分の為の備忘録(笑)

USCPAはFAR.BEC.AUD.REGの4教科!

みなさん、こんにちは!藤原育也です。

前回はUSCPA試験の概要に加え、FAR(財務会計)の試験概要を説明しました。

今回は残りの3教科(BEC、AUD、REG)に就いてまとめてお話し致します!

なんとなーく、概要を掴んでいただければ、勉強を検討している方も色々な判断がしやすくなると思います!

 

BEC

正式名称はBusiness Environment Conceptです。ベックとみんな言います、FARの様にビーイーシーとは言いません。

これは既に書いた通り、完全にあまりものの寄せ集めパッチワークです。でも、あとから振り返ってみると本屋に並んでいるビジネス書の内容は結構BECでカバーできます。

ファイナンスからの投資意思決定は流行りですが、そのほかに責任会計、CPV分析、全部原価計算とかいろいろ。数字系でFARと似たものと思いきや後半はITとか内部統制とか暗記系もあり、本当に盛沢山。これは一つ一つの森が小さいので迷いようがないという感じ。

あと、BECで特筆すべきなのが、作文があるという点です。

前も言いましたが、USCPAの試験は基本的に4択問題です。よく4択なら楽じゃんという方がいますが、これが全然楽じゃないんすよ笑

ただ、BECには鬼門WCがあるのです。トイレじゃないですよ。Written Communication、作文のことですね。確かにここはアメリカ人と差がつくところです。あるデータによるとアメリカ人は10点中8-9点取れるところ、日本人の平均点は1-2点位とのこと。そりゃ、母国語の人には勝てないですよね。僕の中国語が一生妻に勝てないのと同じように笑

あと経済学のところで経済学部出身であったことが1mm役に立ちました笑

需要曲線と供給曲線がこう交わる、こうずれるとこうなるといった部分で「あー、なんかやったことあるなぁ」と思えました。決して「こんなの知ってるよ、大学でやったし」じゃないですよ笑

 

☆AUD(またはA&A)

正式名称はAudit、またはAudit & Attestationです。オウディットとみんな言います。たまにエーアンドエーという表記も見かけます。

これは監査に関しての全てを学びます、そのほかに監査に似てるけど厳密には監査じゃないやつもやります。

これは監査という一つの大きな森に入っていくので、木ばかりみていると森で迷いかねません。全体感を掴むのが大事な教科です。

昔の私は監査と聞いたら、人間味のないおじさんorおじいさんが冷静沈着にやるもの、そこには情熱もエネルギーも喜びも楽しみもないと思い込んでいましたが、今や監査と聞いて人間の生々しさ、ドラマ、エネルギー、葛藤がうごめきあう実に情熱的なものと理解しています。

さいころ、大人になったらみんな真面目になって、嘘などつかず、冗談など言わず、真面目な生き物になると思っていましたが、それは全くの間違いで、大人も子供と同じように、嘘をついたり、ズルをしたりしないように制度で牽制しているだけなんだということを監査で学びました。

 

☆REG

最後です。正式名称はRegulationです。普通にレギュレーションと言います。

これはアメリカの商法と税法です。色々な方のブログにはREGはクソつまらん!と書いてますが、私はあの長所のお陰で楽しみながら勉強出来ました。特に税法はそもそも税のことなんて人生で真面目に考えたのは3秒くらいだったので、完全にゼロからでしたが、「国は出来るだけ税をとりたい」というスタンスの変わらなさには脱帽。

でも教育とか家族とかには優しいと言ったようなアメリカ政府の思惑が感じられる教科です。

ただ、基本的には暗記教科なので、ひたすらに暗記です。私は大学受験以来初めて単語帳を買って、電車でペラペラめくりながら暗記してました。

また、トランプ大統領の税制改革の影響をもろに受けてます。今までの勉強は基本的には決まった事実に基づいて学ぶものでしたが、この教科はタイムリーにテキストが上書きされます笑

私は離婚した夫婦の慰謝料はもらった方は課税所得に含めると覚えていましたが、試験2日前にトランプ税制改革によって課税所得に含まれないと変わってあわてて覚え直しました笑

ここまでタイムリーだと、まさに今を学んでいる感じがしますよね。

ただ、一つ言えることは、この教科に於ける木(個別の暗記論点)は確実に今後必要ないということです。

アメリカで離婚しないし、そもそもアメリカで納税しないから。仮に、万が一、億が一するとしても暗記に頼らないから、ちゃんと調べるから笑

あと、この教科はアビタスの講師も他の教科と違います。違うというのは、FARはT講師、BECはI講師、AUDはT講師とI講師という感じで内容も講師もなんかイメージ的につながりがあるんです。

ただ、このREGのS講師は単独でREGを担当。(もちろん、私に知らないところで色々やられてるんでしょうが)

パッと見覇気がなさそうな人だな、、と思いましたが、内容は面白いものでした。

ただ、このS講師。まじで文字を書かない!笑 REG全体の中で一文字でも書いたか謎です。基本的には赤のニョロニョロ線で全てを説明します。

まぁ、REGという教科上、細かく図や計算を書いて説明するというより、口頭でポイントを説明するといった方が有効なのかもしれません。あと、計算とかはテキストに載ってるのでそれを見とけと。

 

ってな感じで今日は割りと盛沢山で前回のFARに加え、BEC、AUD、REGの3教科の概要についてお話しさせて頂きました!

 

では!

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お勉強のお供たち。左の山:簿記のテキスト、CPA過去問。真ん中の山:CPAテキストと問題集。右の山:単語帳と洋書テキスト。う~捨てられない!!!泣笑