会計の最初の関門、利益とキャッシュ
皆さん、こんばんは!藤原育也です。
2019年、令和元年もあと1営業日という読者の方も多いと思います。
今回は会計の話に戻って、利益とCashの話を致しましょう。
私も入社したての頃は、というか本格的に勉強をするまでは、利益もCashも似たようなもんだと思っていました。そもそもPLを理解していなかった私は「え?赤字?働いている人給料もらえないじゃん、、、」とまで思っていました。ひどいですね笑、でもここまでじゃないにしろ、このくらいの意識、理解の方って少なくないと思うんです。会計って学校で習わないから。社会人になったとたんに「社会人として当たり前に身に着けておくべきもの」みたいに語られるけど。
まぁ、とにかく、利益とCashは全然違います。どう違うかというと、簡単に言うと、利益は作れるもの、Cashは揺るがなきものということです。利益(Profit)とはある会社の営業活動を振り返って、「会計」というルールに則って、計算した指標に過ぎないということです。
例えば、BMI指数って体重(kg)÷身長(m)^2で出せますよね。BMI指数はこの計算式(ルール)によって導き出された結果、指標に過ぎないですよね。もし仮に、BMIの算出計算式が変わったら、その人の伸長、体重は変わっていないのにBMIは変わっちゃいますね。たとえがストライクではないかもしれませんが、僕の利益に対する考え方はこんな感じです。正確には恣意性が入るとか色々な要素があるのですが、大枠として利益は「あるルールに則って計算した指標に過ぎない」と理解すればいいんです。
そして、そのルールを決めているのが先日お話ししたFASBという協会だったりするわけです。そのルールはUS-GAAPだったり、J-GAAPだったり、IFRSだったりするわけです。だから、既に利益を算出するルールは世界に複数存在しており、それぞれのルールによって出される利益は異なっているという状態は存在しているんですね。
先日話した通り、ルールが混在しているのはあまりいいことではないですよね。ある人は体重(kg)÷身長(m)^2でBMI指数を計算しているのに、ある人は体重(kg)÷身長(m)^3で計算してたら、正しく肥満度なんて図れませんよね笑、会計の世界も同じです。なので、今多くの会社がIFRSへのConversionというのを始めてます。決算書もUS-GAAPとIFRSとかJ-GAAPとIFRSとか複数の基準で異なった利益を出している会社も多いです。実態は同じなのにです。
でも、日本の会計基準とアメリカの会計基準とヨーロッパの会計基準が異なっていることは一概に悪いこととは言えませんし、私自身そう思ってはいません。国によって商習慣や考え方は違いますし、それによってルールが異なるのは自然なことですよね。もっというとUS-GAAPなど個々の会計基準も日々改定がされています。会計は生き物なんですね。
では、今日はここまで!
明日最後一息、頑張りましょう!!
アビタスの竹野先生、講師業に留まらず今はとある世界的組織で働いているとの由。私はその生き方に感銘を受けました。